藤代 誠二
天才です。
天才というか、自分の価値、力を知ってる人。
それが他より優れている事を知っている、まだ上が居る事だって当然理解してる、
自分がまだ上に行けるって事も知ってる。知ってるんです。上に行けるかなー、とかじゃない。
今は及ばなくても、必ず到達できる事を知っています。
それが嫌味にならないのは、もう自分の価値なんて当然のものだから。
自分の自分に対する認識と、周りからの認識とに差が少ないから、「その他大勢」の人には好かれる人気者です。
藤代の見ている世界が少しでも見えてしまう人間、ある意味藤代に他より近い人間にしてみれば、
どうしようもなく厄介な存在です。
渋沢は藤代と同じタイプなので、一緒に居ても摩擦がありません。
三上と笠井は、「藤代が厄介」なタイプ。愛憎入り混じって複雑。(悦!)
ここまで書いといてアレですが、私が書くと藤代は、ただ「サッカーの巧い中学生」です。
………。
いいじゃん、普通万歳!
三上が居ないと寂しいけど、三上が居ればなんでも良いんだよ!
三上先輩が好きって言ってくれたらいいなー、と夢見る少年だよ!
…でもそんな事言って不安がってる様でも、無自覚の内心では、三上が自分の事好きだなんて事はとっくに知ってるのですよー。
だって藤代が愛されない訳ないもの。
藤代も左利きぽいなぁ、とは思うのですが、三上ほどのこだわりはなく。
いたって健康体。体温は高い。
得意科目は体育です。何気に歴史等、社会科も得意です。
空色やオレンジ色、白など、晴れた色のイメージです。
当然、プロサッカープレイヤーとしての将来しか考えられず。
もうスター、スターです。特別な人間です。世界の藤代です。(もういいよ)
疑う事も知らず真っ直ぐに高みに上っていく藤代は、愛した三上が挫折するのを見るに当たって
それを生温く受け入れたりしません。
同じ世界を見渡せるあなたが、何故本物になれなかったのかと、当然のごとくに責め立てます。
追い詰めて追い詰めて、間接的だろうと仕舞いには殺してしまうでしょう。
また、三上もマゾなので、殺されて本望、くらいの勢いで昇天します。昇天はヘンだ。成仏?お陀仏?
まぁとにかく死んでしまいます。そして藤代は三上を忘れてしまいます。忘れる事で三上に止めを刺します。
うわー、我ながらイヤなホモ考えたなぁ…(呆然)
200210 板村あみの